みなさんお久しぶりです!
今日も映像制作に頭を悩ませている楽です📷    

今回はみなさんご存知...
「THE FIRST TAKE」の企画・監督を行ったり、NHKの音楽ドキュメンタリー
「おかえり音楽室」の企画・監督を行っている清水恵介さんのセミナーに参加してきました!


自分には才能がない。自分は失敗ばかり。自分なんて...


僕もそんな事を考えていつも落ち込んでいる1人です。清水さんのセミナーを通して、そんな事を思いながらも、自分の感性を信じて突き進んでみたいと思える素敵なセミナーでした。

ニート生活からグラフィックデザイナーへ

清水さんは元々映像制作をされていなかったそうです。高校卒業後は映像制作の学校に入学したものの、チームになった同級生の才能の凄さに自信をなくし挫折...その後知人に誘われバンドをはじめます。しかし、当時のバンドのプロデューサーから「君の価値は何?」と言われ挫折...
その後はニートに。

当時オリジナルMIX CDをつくるのが流行っており、清水さんはCDのジャケットをかっこ良くデザインする遊びをし続けていたそうです。その後は企業でグラフィックデザインの仕事を主に続けて来られたそうです。THE FIRST TAKEのサムネイルにも、グラフィックデザイナーとしての考えや技術が詰め込まれていました。


何をするかより、何をしないか

清水さんは企画をする際に何をするかではなく、何をしないかを考えると話されていました。

例えば遠足のおやつで500円以内で買ってきてねと言われた時に、それぞれお菓子の選び方に個性が出て、そこに面白さが生まれます。THE FIRST TAKEも一度しか撮らないという制限があるから、歌詞を間違えてしまったり、声が震えてしまったり本人達にとっては失敗だと思えることも、ファンや視聴者にとっては普段見えない人間性が見えることで、歌に込めた気持ちや魅力がより鮮明に伝わるのだと思います。


今、私たちは何を見たいのか

テレビでは演出感が強く生ライブほどの魅力が伝わらない、ライブでは席が遠いことも多く近くで見ることができない、そこで清水さんは自分が求めているのはリアリティ、ドキュメンタリー性、解像度感だと気づいたそうです。

アーティストがどんな気持ちで歌っているのかをより鮮明に映し出し、見ている方にそれを感じとってもらう。そうしてTHE FIRST TAKEは出来上がってきたのだと話されていました。

消費社会にカウンターを入れたい

倍速再生や映画のあらすじを紹介する動画、綺麗に加工された動画が溢れる時代にカウンターを入れられる物を作っていきたいと話されていました。





常に「きわっきわ」を攻めるようにしているそうです。真実でもなく明らかな嘘でもない真実味を大切にされていて、そこに面白さがあると話されていました。


自分の感性を信じて色々なものを制作できるように、違和感を感じたらメモを取ったり、その場で調べたり感性を磨くのを大切にされているそうです。



セミナーを終えて...

清水さんは「自分なんか」と今でも思うほどの謙虚さが話からも伝わってくるのですが、自分の感性を信じているというデザイナーや人としての芯をとても感じました。

なんて素敵な方なんだろう...

と思ってしまいました...と同時にいつか一緒に仕事をしてみたいと強く思いました。勇気を出して一歩一歩自分の出来ること、自分にしかできないことを増やしていきたいと思いました。そして、いつか清水さんと仕事をするんだ!という目標ができました!


清水恵介 / Keisuke Shimizu (Creative Director, Art Director)
【プロフィール】
1980年生まれ。ノンバーバルなデザインと企画を得意とし、
UNIQLO、Netflix Japan、SHISEIDO、UNITED ARROWS、
NISSAN、AIG、MUJIなど、数多くのブランドのキャンペーンを手がける。
2019年にYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」の企画・クリエイティブディレクション・アートディレクション・映像監督を担当。
2023年からは企画・映像監督を担当したNHKのTV番組「おかえり音楽室」が放送中。
Campaign誌クリエイティブパーソンオブザイヤー'19、クリエイターオブザイヤー'18メダリスト、カンヌ金賞、NYADCグランプリ、ACCグランプリなど受賞多数。