メンバーインタビュー第3回を引き受けて下さったのは、宮西文歌(@あや)さん。
現在大学4年生で就職活動中の宮西さんに、映像制作に興味をもったきっかけや、現在取り組まれていること、そして先日AOI Film Craft Lab.で開催された鶴岡慧子監督の脚本セミナーに参加した感想をうかがいました。





【プロフィール】
宮西 文歌(みやにし あやか)
富山県出身。現在大学4年生。在学中に東京学生映画祭の運営に携わる。



映像に携わる仕事を目指して


——今は就職活動中とのことですが、映像系の会社を受けていらっしゃるんですか。

宮西:そうですね。現在は制作に近いところを中心に受けています。

——映像に興味を持ったきっかけはなんですか。

宮西:出身が富山なんですけど、富山の中でも田舎の方で、周りはほとんど田んぼとか畑で、友達に会うにも親に車を出してもらうことが必要なくらいでした。そんな中、自分の日常を彩ってくれるのが映像だったんです。中学3年生のころ『トットてれび』というTVドラマを観て、はじめて映像制作を「仕事」として認識しました。黒柳徹子さんとテレビの歩みを描いたお話なんですけど、大勢の人がひとつのものを生み出す過程に、すごく心動かされて、私自身も将来ドラマに出てくる人のように活躍できるようになりたいと思いました。
それで進路を考える際にも、できるだけ現場に近い経験ができるのはどこだろう、と考えて関東の大学に進むことを決めました。

——昨年は東京学生映画祭の運営に携わっていらっしゃったんですね。

宮西:はい。東京学生映画祭では、全国の大学内の映画サークルから映像作品を募集してその年のグランプリをコンペティション形式で決めます。自分自身はまだ映像作品をつくったことはないんですけれど、活動を通して制作側の視点を知り、監督たちがかける思いをより深く感じられるようになったと思います。映像制作に携わりたいという思いがさらに強くなりました。

2022東京学生映画祭    https://tougakusai.jp/ 


——運営としては、具体的にどんな活動をされていたんですか?

宮西:交渉やPR、窓口のような役割をしていました。大学の映画研究会のSNSへ行って、DMに「作品を募集をしてるんですけど応募していただけませんか」って、1件1件お願いするんです。216ある団体に、ひとりでコンタクトしました。
また、「映画監督と学生のと上映会」企画の実現に向けて映画監督との出演交渉をしました。配給会社や会社のHPといったあらゆる手段を用いて監督の連絡先を集め、出演交渉に繋げていました。
最終的には中野量太監督や今泉力哉監督、小田香監督、池田千尋監督、川添彩監督、小路紘史監督、アニメ作品のイシグロキョウヘイ監督と、あらゆるジャンルの映画監督さんにご協力いただきました。

——制作だけではなく、映像や映画という文化自体を盛り上げる活動もやっていらっしゃったんですね。

宮西:そうですね。盛り上げていく活動にもとても興味があります。
映画祭を通して、映画監督の若手をサポートする仕組みや交流機会が少ないという情報を得たので、その課題に対して学生団体がどう動けるかを模索したこともありました。映画祭と並行して半年ぐらい企画を行って、映画祭に出展した監督や、映画監督を目指す学生の横のつながりをつくろうと動いたんです。
そういった活動の中で、AOI Film Craft Lab.の存在を知りました。アオイラボの活動は、やりたかったことと重なる部分が多かったので、加入を決めたんです。





鶴岡慧子監督のセミナーに参加したあと、自分の中に起きた変化


——先日は、鶴岡慧子監督のセミナーにご参加いただいてましたよね。実はわたしも、スタッフで参加していたのですが、聞きたい質問をぜんぶ宮西さんが聞いてくださいました(笑)。セミナーが決まったあと、かなりはやい段階で参加申し込みをしてくださいましたが、きっかけはありましたか?

宮西:アオイラボの説明会で@ダイキ 運営スタッフ さんから、「少しでも興味があるイベントには参加した方がいい」と助言をいただいていたので、すぐに参加を決めました。

——宮西さんは、これまで脚本を書いたことはあったんですか。

宮西:一度もありませんでした。ちょっとやってみたいなと思っていましたし、興味があったので、とにかく参加してみたんです。今回の課題は、どうやって書けばいいのか考えているうちに終わってしまって、提出までこぎつけることができませんでしたが……。
でも、鶴岡監督のセミナーに参加したあと、自分が日常のいろんなところにアンテナを張るようになったのを感じました。たとえばあのあと、商店街を歩いていたとき、大通りの真ん中におじさんが立って、空を見上げているのを見ました。セミナーを受ける前だったら、素通りしそうな風景だったんですけど、なんで空をみあげているんだろう?    なにをみているんだろう?……と、そこから妄想といいますか、想像がどんどん膨らんできました。
日常の些細な人の動きに注目して、ストーリーを考えるようになったんです。世界の見え方が一変しましたね。そして、自分がもし脚本の立場だったらこういう人を使いたいな、こういうシーンを作りたいなっていう、想像が膨らむようになりました。日常生活においても、「もっと外に行こう」とか「もっと人と話そう」という意識が芽生えたと思います。感謝しかありません。

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——日常生活の意識に変化が生まれたんですね。映画やドラマを観ているときの意識は変わりましたか。

宮西:ひとつひとつの言葉が、すごく愛おしく思えるようになりました。
「脚本には無駄なことはひとつも書かない」「すべてに意味がある」というお話を聞いてから、映像作品を観ていても、台詞ひとつひとつ、言葉ひとつひとつに、重みを感じるようになりました。もしかしてこの言葉には違う意図もあるのかな、この脚本家の人はどんな思いで作ってるのかな、この言葉はこのキャラクターだから出せるよな、とか……意図を想像するようになりました。ひとつの事象に複数の背景を考えるようになりましたね。楽しみがより広がったなと思います。
あとは「推敲がいちばん大切なので、自分が最後まで愛情を注げる脚本を書いてください」とおっしゃっていたのが、とても印象に残っています。今回鶴岡監督のセミナーを通して、自分自身がどういうことに興味があるのか、意識を向けることができたので、もし次があれば、次こそは自分が愛情を注げる脚本を完成させて提出したいと思います……次はありますか?

——またすぐに脚本のイベントを開催できるように、スタッフもがんばりますね!


これからの挑戦


——ちなみにですが、学校では映像系の学部に所属されているんですか。

宮西:いいえ、経営学部なので、学校で映像について学ぶということはなかったですね。まだ制作の現場を経験したことがないので、経験を積みたいですし、スキルも磨きたいです。

——映像制作といっても関わり方がたくさんあるかと思いますが、どんな仕事をしてみたいですか。

宮西:今いちばん興味があるのはプロデューサーの仕事です。
映画祭の運営を通して、イベントをもっと大きくするにはどうしたらいいか、決められた期間の中でいかにプログラムを組んで多くの人に魅力を伝えていくか、などの課題に真剣に取り組みました。映画祭が終了したときに、やりがいと達成感も味わうことができました。それに近い部分があるかなと思うので、やりたい方向性としては、今のところプロデューサーのお仕事が近いのかなと思います。
プロデューサーは全体を見る人だと考えているので、ひとつひとつの役割を知ることが必要ですし、今回受講した脚本のセミナーなども、非常に大切な経験になるのではないかと思うんです。これからも、興味があるものには予定があうかぎり参加していきたいです。

——モチベーションをもってアオイラボに参加されているんですね。ほかには、これから挑戦したいこと、やってみたいことってありますか。

宮西:具体的には2つあります。1つ目は、もっとコミュニティーに参加することです。イベントや交流会も、積極的に参加して、機会を最大に活かしたいですね。
2つ目は現場の経験をつみたいと思っています。そういえば、今まさに、アオイラボの撮影アシスタントの企画に参加しようか迷っているんです。撮影の現場はほんとうに未経験なんですけれど、大丈夫でしょうか……まだ枠はありますか?

——今調べたんですが、まだ空いているみたいです。未経験でも大丈夫ですので、ぜひ参加してください。

宮西:よかった。申し込みます!



抜群のフットワークと好奇心で、さまざまな挑戦を続けている宮西さん。
今後もさらなる飛躍を期待しています!


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