メンバーインタビュー第5回は、橘井雅俊(@きつい )さんと奥原啓太(@けいた )さん。おふたりは、AOI Film Craft Lab.で出会い、チームを組んで自主制作プロジェクトに取り組まれているそうです。経歴も年齢もまるでちがう人々が出会い、刺激し合い、新しい何かが始まっていくというのは、アオイラボならではの空気感。おふたりの経歴と共に、プロジェクトがどんな風に始まり、どんな風に進んでいるのかを取材しました。


橘井雅俊
アニメーションを中心に幅広く映像制作を行うフリーランスのクリエイター。
経営、マーケティング、講師、Webサービス、マニュアル作成、HP制作、業務改善など、映像以外の周辺分野でも多数の経験を有する。

奥原啓太
埼玉県出身。青山学院大学総合文化政策学部在学中。



年齢も興味も経歴もちがうけれど


——おふたりはそれぞれ、どういうかたちで映像制作にかかわられているんですか。

橘井:私はフリーランスで映像制作をしています。今はクローズドメディア向けにアニメーションをつくっていますね。企業にむけたメディア運営もやっていまして、そこではディレクター兼プロデューサー兼クリエイターみたいな……何でもやっていますね。最近は、編集がメインになりつつありますが、案件によって様々な業務をしています。

奥原:自分は今学生で、青山学院大学の総合文化政策学部3年生です。映像に関しては知識も技術もないのですが、大学ではメディアについて学んでいます。

——そもそもなぜ映像制作をはじめられたんですか。

奥原:自分は映像が好きと言うよりも、広告というものに興味があって、広告の中の広告映像に興味を持って、今勉強し始めたところです。

橘井:私はスティーヴン・スピルバーグの映画を観て、「現実世界ではない世界を作り出すにはどうしたらいいんだろう?」と思ったのがきっかけですね。高校生のころかな。あとはTVのバラエティも好きで、『うたばん』みたいな番組を撮りたいなと思っていたんですけど、金銭的な理由で一度は映像の道へ進むの諦めました。
ただ社会人になってから、ソフトや機材の価格が下がったことに気がついたんです。あ、手が出せる!って。それで独学で始めました。当時家にあったのはSkypeをするためだけに買っためちゃくちゃ遅いパソコンで、映像を1秒レンダリングするのに30分ぐらいかかったんですけど、それでも面白くて作り続けてました。

——橘井さんは働きながら学ばれたんですね。

橘井:そうですね。挫折して学んで、挫折して学んで、挫折して学んで……の繰り返し。映像制作って、表現の幅が無限に広がっていると思うんです。正解がないというか、こうしなきゃダメっていうものがない。学べば、学ぶほど逆に自分の表現の幅が広がっていく世界だから続けてこられました。最近になって、やっと経験が生きてきたと思っています。

アオイラボで結成されたチーム


——AOI Film Craft Lab.に加入を決めた理由を教えてください。

橘井:勉強の一環です。映像系のオンラインサロンがあると、すぐに飛びついちゃうんですよ。

奥原:僕は「理論だけじゃなくて、もっと制作も学べる大学に入ればよかったな」って後悔していたとき、学校以外で映像制作を学べる場所を探していて、アオイラボをみつけました。大学でも、企画の段階まではやったりするんですけど、手を動かして機材を触るようなことはできなくて。完成まではもっていけないので、実際の制作をアオイラボで学べたらと思っています。

——加入されてから、アオイラボをどんな風に活用されていますか。

橘井:コロナ禍で、割と他の映像系オンラインサロンも現場体験を自粛するような流れが続いていて、なかなか入っていけないんですけど、アオイラボはイベントやセミナーだけじゃなくて、メンバーからの募集もあるし、参加できるものが多いです。交流にも利用していますし、こうしてチームもできました。

奥原:そうですね。入ってから最初に参加したセミナーが、自分にはまだ難しくて「ちょっと早かったかな」と思ったんですけど……でも、そのあと勇気を出して別のイベントに参加させていただいたら、橘井さんたちと出会えました。

——すごい、本当にアオイラボから始まったプロジェクトなんですね!    どう始まったのかをお聞きしたいです。

橘井:アオイラボで(奥原)啓太さんと会って話していたら、「企画は学校でやるけど、撮影はやったことない」って言うんですよ。私には機材があったので、それを使って啓太さんが経験を積めたら楽しいんじゃないか、人の力を合わせればいい作品ができるんじゃないか、って思ったんです。
話の流れで他の方も声をかけたら、その場にいた方( @kikunohana さん、@Asiantiger さん、@TETARE さん、@ダイキ 運営スタッフ )も含めて色んな道のプロの方々が「一緒にやりたい」って集まってくれました。「とにかくひとつ、一緒に映像をつくってみよう!    ボツになったとしても、まずはやってみよう!」という感じで始めました。

奥原:自分だけ素人で何の実績もないので、みなさんに迷惑かけてしまうことが分かり切っていたので正直迷っていたんです。でも「絶対に1回やってみた方がいいよ!」って熱く誘っていただいて……「年上のみなさんの胸をお借りしよう」と、飛び込みました。

——コンテストに出すことを目標にされているとうかがっていますが、そちらに向けてチームを集められたんですか?

橘井:いえ「何かつくってみようよ!」っていうのが先ですね。アオイラボで啓太さんに出会った日、仕事の取引先と飲み会があって、そっちにも顔を出したんですよ。そうしたら一緒に飲んでいた取引先のスタッフさんが、こんなコンテストがあるんですよって教えてくれたんです。

——すごいタイミング!    引き寄せの法則を感じます。ちなみに今回のプロジェクトではそれぞれどんな役割をされているのでしょうか。橘井さんがプロデューサー、奥原さんがディレクターというような理解でいいですか?

橘井:今のところ、あまりかっちりと役割分担はしていません。私はある種のまとめ役で、盛り上げ役。みんな仕事もしていますし、直接お金を産むものではないので、予算もたくさんはかけられない。だから、みんなのモチベーションを保ちつつ、チームとしていいものをつくっていける方法を模索しています。

——チームのモチベーターですね。ちなみに今回の作品のテーマは?

奥原:“再発見”です。コンテストのテーマが「日々見過ごしてきた地元の何かを見つける」だったので、それに沿って考えました。自分は最初のコンセプト決めというか、土台のアイディア出しというか……とっかかりをつくるところを担当しています。企画っていうと、ちょっと大げさかもしれないですけど。僕は渋谷を舞台に選びました。地元は埼玉なんですけど、大学が渋谷にあって、毎日通っている場所なんです。

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——奥原さんが原案を担当されているのですね。

奥原:はい、僕がストーリーの骨組みをつくらせてもらいました。まずは企画書と、ラフ絵コンテのような形で。授業で広告映像の企画はやったことがあったんですが、いわゆる課題解決型みたいな映像で。ちゃんとしたストーリーがある映像の企画は初めてだったので時間がかかってしまって、チームのみなさんをお待たせしてしまいました。

橘井:すごくいいストーリーを出してくれたんですよ。チームのみんなにとって、ポートフォリオの顔になるような作品ができたら嬉しいですね。

進捗は?


——実際にプロジェクトをスタートされてみてどうですか。

橘井:基本的に人間って「めんどくさい」って気持ちはどこかに持っていると思っていると思うんです。その「めんどくさい」という気持ちと「自分のメリットになるかならないか」を天秤にかけて、そのときだけの状況でやるかやらないかを判断してしまう。でも、将来を考えて「めんどくさい」を乗り越えることができれば、大きな対価が得られるような気がするんです。それは何年も後かもしれないし、思いがけないときに思いがけないこととして帰ってくるものかもしれない。
もちろん仕事が忙しくて行けないってときはあるんですけど、進もうとしないと進まないし、自然に流れていってしまうのはもったいないので、なんとかいいものがつくれるようにがんばっています。これ以上はもう撮れないとか、機材が借りられないとか、物理的なことだったらまあしょうがないですけど、それ以外の部分はとにかくしっかりやっていこうと思って、みんなを盛り上げています。

奥原:企画書、お待たせしました。

橘井:いやいや、これで形にできる。次に進めるって思いました。

奥原:橘井さんたちは、自分の出したアイデアに対して、どんなものを出したとしても、ここはいいよねっていい部分を見つけてくれたり、どんなことを言っても許されるんだって安心感がある。だから、モチベーションを保てます。

——プロジェクトをはじめてよかった、と実感されることはありますか。

橘井:やっぱりつくりたいものがつくれるところですね。仕事はやっぱりクライアントの希望を叶えていくところがあるので、こうすべきだ、みたいに考えちゃうことが多いんですけど、ああ仕事じゃない!って思い出してモードを切り替えています(笑)

奥原:僕としては、この企画に参加させていただいたこと自体が、とにかくいいことづくしです。みなさん頼りがいのある人たちばっかりで、このまま頑張れたらいいものができるんじゃないかって期待が高まっています。ワクワク感がありますね。
まだ始まったばかりなんですけど、きっと楽しいのはここからだって感じます。一番最初の、きつくて大変だった部分がようやく終わったので、みなさんと形にしていけたらなって思います。

——奥原さんははじめて授業以外で企画書や絵コンテをつくられたと思うんですが、やってみてどうでしたか?

奥原:自分の伝えたいメッセージとかストーリーを皆さんに伝えるっていうのは、ちょっと恥ずかしい気持ちがあったりしたんですけど、そこはみなさんすごく反応が早くて、内容も受け止めてくださったので、ほっとしました。

——このプロジェクトで何か達成したい目標があれば教えてください。

橘井:つくりきること。何よりも、完成させることが一番です。
欲を言えば、せっかくだから入賞したい。でも、今啓太さんが書いてくださった企画と絵コンテを、きちんと絵にできれば、いいものが出来上がるんじゃないかな、と感じています。

奥原:自分も、まずは完成させることが目標です。「自分はこんな映像をつくったことがあるんだよ」って、誰かに言えるような経験にしたいです。

プロジェクトのその先へ

——今回のプロジェクトの他には、何か挑戦したいことってありますか?

橘井:今、いろんな人たちの力を借りてやることの楽しさを感じつつあります。これをひとつ完成させたら、また引き続き誰かと一緒にやってみたいですね。

奥原:実は僕は、6月からアオイラボの学生アンバサダーになりました。橘井さんたちが僕に声をかけてくれたみたいに、「一緒にこういうのやろうよ」って言えたらなって、ちょっと偉そうに思っています。どんどんお話していきたいです。
自分みたいに経験や知識や技術がない人も、アオイラボに入ったはいいものの1歩踏み出せないって人も、いっぱいいると思うんですよ。僕はとりあえず、ひとつ思い切ってイベントに参加したら、こんなに優しい方たちと出会えて、今すごく刺激的な経験をしています。イベントに来ていただければ、本当に色んな方と出会えるので、気負わずにぜひ参加してほしいです。



インタビューの後、なんと絵コンテ初稿のフィードバック会議に飛び入り参加させていただきました。着想と観察がすばらしく、クスッと笑えるところもあり、できあがりが本当に楽しみです。この記事が出る頃には、ブラッシュアップも進み、撮影も間近なのではないでしょうか。作品をつくるというのは、楽しいですがとても大変なこと。ラボからその一歩を踏み出した橘井さんと奥原さん、そしてチームのみなさんを、心から応援しています。なにか困ったら、アオイラボをどんどん活用してくださいね!


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