今回のメンバーインタビューはすこし趣向を変えて、コミュニティマネージャーの小幡大貴(@ダイキ/運営スタッフ )を直撃取材。AOI Film Craft Lab.のイベント/セミナーに99%出現する「ダイキさん」って一体何者……?    あっちの投稿にもこっちの投稿にも頻繁に現れる「@ダイキ/運営スタッフ 」。知っている人も知らない人も、このインタビューを読んだらぜひ、ダイキさんに気軽に声をかけてみてくださいね。

小幡大貴
東京都在住。AOI Film Craft Lab. コミュニティマネージャーとしてイベントやセミナーの企画運営を担当する。自身も映像制作者であり、WEBを中心に撮影、編集、アニメーションまで一貫して行う。めざましドラマ|「めぐる。」では編集補助を担当。
obata-daiki.com


ファシリテーター?    制作?    広報?

——ダイキさんって、アオイラボで結局何してる人なんですか?

ダイキ:もう、正直言うと多岐に渡りすぎて自分でもあんまりわかってない(笑)。メインはイベントとセミナーの企画立案、運営です。基本は僕から登壇者の方に連絡して、打ち合わせをして、何のテーマでどうやって進行したら面白いか一緒に考えています。立場としてはコミュニティマネージャーだから、JUKUに来てくださったメンバーのみなさんと交流して、質問があったら答えて……サイトにもめちゃくちゃたくさん投稿してるんで、顔は知らなくても名前は知ってもらっているかも?    アオイラボ内で、実際にクライアントさんがいる案件が発生したときは、制作進行とかクオリティチェックもしてます。撮り旅 があったら撮り旅で出張するし、MV塾 があれば撮影や手配もサポートする。

——つまり、アオイラボのことは何でも知ってるお兄さんって認識でOK?

ダイキ:ラボのことは一番詳しいとは思います。

——なるほど。じゃあまず、イベントやセミナーのこと聞いていこうかな。イベントやセミナーの企画立案と運営って何をしてるんでしょうか。

ダイキ:イベントやセミナーのスケジュールを組んでいます。全権を持っているわけではないけど、AOI Pro.とつながりのある方にお願いしたり、つながりはなくても「今、お話を聞きたい」って思った方に連絡をとったり。例えば、撮影現場でのハラスメントが時事ニュースになってしまったときには、インティマシーコーディネーターの浅田智穂さんにイベントをお願いしました。 この先映像制作をしていく人は絶対に考えるべきことだな、と思ったので。

——逆に言えば、ダイキさんに言えば、呼びたい人を呼んでもらえる……ってこと?

ダイキ:「この人を呼びたい」って言っていただければ、がんばりますよ(笑)。

——頼もしい!    実際には、どうやって選んでいるんですか。

ダイキ:たとえば先日登壇していただいたYPさん は、たくさんのメンバーから「呼んでほしい」ってリクエストがありました。僕ひとりだけでは知見が圧倒的に足りないので、色んな人の希望を聞いて依頼をしています。僕より映像の知識がある方も、僕よりたくさんの作品を観ている方も、アオイラボにはたくさんいらっしゃるので、ヒアリングしたり時事をチェックしたり、日々情報収集して決めています。

——オープンマインドが求められる仕事ですね。イベント運営で印象に残っているイベントやエピソードがあれば教えてください。

ダイキ:どのイベントも、毎回印象に残っていますけど、強いて挙げるなら上田慎一郎さんのショートフィルムフェスティバル。

——あのイベントは観ているだけでもとてもワクワクしました。上田さんと元からつながりはあったんですか?

ダイキ:いや、ただのファンでした(笑)。まだ映画ってもの自体をそんなにたくさん観ていないような時期に『カメラを止めるな!』を観て、「ほんっと面白いな!!」って驚愕したんですよ。感動したので上田さんのトークイベントにも参加しました。
上田さん自身が学生の頃から短編をたくさん撮られているので、熱量が高いアオイラボのメンバーには絶対に刺激になるだろうなと思って、登壇をお願いしたんです。ご快諾いただけて有難かったです。

——憧れの監督さんに自分から連絡を取って登壇をお願いするって、どんな感じなんでしょう。

ダイキ:すごく覚えているのは、ZOOMの待合室に『上田慎一郎』って名前がでた瞬間。「うわ、これから上田さんと打ち合わせするんだ……!」って最初の感動は大きかったですね。

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イベントで司会進行をしている様子。



日本各地での映像制作を盛り上げたい

——仕事の幅がとにかく広そうですけど、ダイキさん自身が今興味を持っていることがあれば教えてください

ダイキ:日本全国の映像制作者のつながりをつくることと、地域の活性化です。撮り旅に参加してから、そういうのをやってみたいなと思うようになりました。今ってYouTubeにたくさん映像のチュートリアルが落ちていて、色々学べる時代ではあるんですけど、実際に映像をつくっている人の声をじかにきいて、現場に触れられる機会、つまり、いわゆる映像業界の仕事に触れる機会は、都市以外だとまだまだ少ないと思うんですよ。すごく地道な活動ではあるけど、なかなか体験やイベントにアクセスできない人に、オンラインであれオフラインであれ、機会を提供できるって、大切なことだと思っています。

——たしかにインターネットがあるとはいえ、まだまだ首都圏と地方の格差はありますよね。

ダイキ:そう。でも、都内都内って業界が都内だけに偏って発展していくと、業界自体が縮んじゃって面白くないんじゃないかな、と。それぞれの地域にそれぞれの魅力があって、撮影したくなるような場所がたくさんあるんだから、それぞれの地域の映像制作業界がその場所で発展していったら地域はもっと盛り上がるし、日本の業界自体も盛り上がるかなって。

——ちなみに「撮り旅」とはいいますが、ダイキさん自身は旅好き?

ダイキ:いや、実はかなりの出不精……。旅は好きだけど、自分から行ってみようって気持ちにはあんまりならない方だったから、びっくりしています。今年は愛媛に熊本に長野に、「飛行機何回乗ってんの?」ってくらい移動させてもらいました。

——まさかの出不精(笑)。各地を回って感じたことはありますか。

ダイキ:アオイラボは全国各地にメンバーがいるので、そのつながりをもっと強くしたい気持ちになりましたね。地方でのイベントも増やしたいですし、全国各地にメンバーがいるからこそ楽しめるようなイベントも組んでいきたいと思います。色んな場所にメンバーがいるというのを生かして、連携を強めたい。日本全国どこにいても、みんな当たり前に映像の勉強ができて、映像の仕事ができて、映像を楽しめるってなったらいいなと思うんです。アオイラボにはそういうポテンシャルがあるんじゃないかなって気がします。

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撮り旅でドローンの操縦をレクチャー。




2軸で仕事をするということ


——ダイキさんは、映像制作が本業なんですか?

ダイキ:うーん、本業というと語弊があるかも。アオイラボの仕事も、個人でやっている映像の仕事もどちらも本業。2軸でやっています。アオイラボの仕事と並行して、企業の広告やサービス紹介の動画、採用面接動画などの映像を制作しています。
実はAOI Film Craft Lab.の紹介動画も僕がつくっていますよ。


——2軸で働くと、それぞれの仕事に影響ってありますか?

ダイキ:モチベが上がる!    広告って実際は相手の反応が見えづらいですよね。クライアントにお礼を言っていただくことはあるけど、視聴者の顔は見えない。でもイベントは、参加者の方のリアクションが直に見られる。距離が近くて、みなさんの表情が見えるから「この方たちをもっと喜ばせたいな」「もっと面白い企画をやりたいな」「監督さんの話をもっと引き出せるようになりたいな」って気持ちが沸いてきます。
あとは、セミナーで司会をやっていると、コミュニケーションに慣れてくるから、お客さんと話すのが楽になるという面はある。もともと人見知りなので。

——えっ、ダイキさんが人見知り?

ダイキ:自分の会話に注目されるのがすごく嫌なんです。「自己紹介してください」って言われると、けいれんするくらい緊張する。でも、人前に出るのが苦手なわりに高校のころは友達とお笑いコンビを組んだこともあったし……自分でも、なかなか複雑な性格だなとは思います(笑)。

——出不精なのに撮り旅に行き、人見知りなのに司会をやっているなんてなかなかのチャレンジャー。これからは何に挑戦したいですか。

ダイキ:どんどん新しいことを試したいですね。イベントやセミナーを主催する側としても、映像制作者としも、模索中なんですよ。自分が何が好きで、何をやっていきたいのか、やってみないとわからないかなって。とりあえず、SNSでアップする短編もつくりますし、ミュージックビデオもつくるつもりで、計画をすすめています。正直、自分が何が得意で何が好きなのか、まだまだ分からないので。

——ダイキさん自身が、自分で認識している性格と真逆の仕事していますもんね(笑)。

ダイキ:いろんな人と関わって、いろんな新しいことに挑戦したりして……まぁ、そんな感じで、多分これからもずっと模索し続ける気がします。最終的に何に辿り着くかはわからないです。今のところは、それで飽きていないです。

自分の知っている自分は思っているより小さい


——最後に、メンバーに共有したいことがあればどうぞ。

ダイキ:まずは、ラボに入ってきてくれてありがとう!    イベントやセミナー、アオイラボの掲げてる目標に興味をもって入ってきてくれて、ありがとう!    映像業界に興味を持ってくれて、なおかつアオイラボに興味持ってくれて、ありがとう!!

——あ、熱い……!

ダイキ:何かやりたいって勇気をもって、アオイラボに入ってくれたと思うんです。でもよく聞くのが「このセミナーに行っていいのかな?    まだまだできないんじゃないかな」って声です。せっかく入ったのに、イベントもセミナーも未参加の方が多いそうなんです。それはもう、運営側からしたら悲しいんですよ。
イベント参加しようがしまいが、月会費なんて変わりません。だからできる限り利用しつくしてほしい。何が好きで何が嫌いなんて、分かりきってない人のほうが多いと思うんです。特に初心者の方は「脚本興味ないから脚本のセミナーいらない」とか「カメラ向いてないからやらない」とか、そういうのを選べる段階でもないと思うんです。本当に脚本嫌い?    本当にMV興味ない?    本当にアニメーション興味ない?    って自分自身に訊いてみて下さい。苦手だと思ってたことからつながっていく可能性はいっぱいありますよ。
「興味ない」「向いてなさそう」「自信ない」「気になるけどハードルが高い」で、選択肢からはじいちゃったら勿体ない。せっかく入ってきてくれたんだから、失敗したっていいし、何でも挑戦してみてほしいんです。

——さらに熱い……!    ここだけでも別記事にしたい気分です(笑)。

ダイキ:自分の知っている自分って、思ってるよりすごく小さいんですよ。人見知りのあがり症が司会やってるんですよ!?    喋らなきゃいけないし、前に出なきゃいけない……でも、結果的に講師の方と喋るのは楽しいし、メンバーの方と喋るのは楽しいし、司会やるのも思ったより楽しい。出不精だったけど、あちこち行ってみるのも楽しい。
プロの人の話を聞くと視点は変わるから、そこから本当に何がやりたいか探していけばいいと思うんです。勇気をふりしぼって「アオイラボに入る」っていう大きな一歩を勇気を振り絞ってくれたじゃないですか。だったら是非、イベント、セミナー、オンライン教材、交流会、活用してください。ひとつでも多く活用して下さい。入ったから何でもできるようになるってわけじゃないんです。本人のアクションがないと学べることも学べないし、勿体ないですよ。
なるべくいい機会を提供できるように僕らもがんばるので、まずは、ひとつでも多くのセミナーやイベントに参加してみてください。興味なかったら抜けちゃえばいいんです。挑戦しないで抜けちゃうっていうのだけは、すごく悲しい。

——たしかに。セミナーもイベントも教材も交流の機会も盛り沢山なので、メンバーの方はぜひ活用してほしいですね。

ダイキ:「それでもやっぱり不安」っていう人がいれば、いつでも声かけてください。そのためにコミュニティマネージャーがいるんです。ほんとに些細なことでも、なんでもいいですよ。僕も、みなさんとアオイラボのおかげで成長しているんで、一緒に成長していけたらうれしいです。

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コミュニティへの熱い気持ちが溢れるインタビューになりました。メンバーのみなさん、ぜひダイキさんに声をかけてくださいね。

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発信したいことがある方、共有したいことがある方、ちょっと変わった人生を送ってきたと自負している方もそうでない方も、ぜひお話を聞かせてください。